ふたごゆうびん
王子様からお手紙着いた ふたご姫にお手紙着いた 宝石の国の王子様のお手紙は、いつも綺麗な字で礼儀作法も完璧、時候の挨拶まで丁寧に書いてあります。 「……手紙くれるのは嬉しいけど、用件だけ書いてくれれば読むのも楽なのになあ……」 逆に月の国の王子様のお手紙は、いつも少し癖のある字でそっけなく、連絡するべきことが淡々と書いてあります。 「何で、もっとムードのある手紙が書けないのかしら……愛してる、とか、夜空を見てると君を思い出す、とか……」 だけど。 ――こうやって会えない間も、君は今頃何をしているだろうと考えて、甘いお菓子をたくさん食べて幸せそうに 笑っているだろうか、プリンセスレインと楽しく過ごしているだろうか、なんて色々と想像して。 何だか自分のことのように嬉しくなります。 ――しばらく月の国に篭もりがちだったし、近いうちにおひさまの国にも顔を出すつもりだ。 レジーナで迎えに行くから、一緒に街に出よう。 だから。 「……ねえレイン、手紙に添える花ってどんな花がいいと思う?」 「……ねえファイン、このあいだ見せてくれた綺麗な便箋、あれ、何枚かもらってもいい?」 しかたがない、のでお手紙書いた? いいえ、にこにこしながらお手紙書いた 大好きな王子様にお手紙書いた |
元ネタは「やぎさんゆうびん」の歌です。フレーズだけ。
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